山行短歌
中国・麗江・シャングリラ・スーカーシンシャンの旅
                   誠 司

  2013年10月26〜11月3日 CL Iさん他 17名

熱き茶を一口すすり雨の日に妻に送られシャングリラの旅

ナシ族のガイドは言えりこの街は十五年前はとうもろこし畑と

麗江の古城の細き石畳踏まれに踏まれ丸く光れる

麗江は美しき町婚姻の仕来たり強く心中多しと

茶葉古道天嶮を越えラサまでの交易の道いにしえ偲ぶ

農民の店では値切りご法度とナシ族ガイドは強く言いきる

山峡の狭き畑にとうもろこし冬枯れと成り彼方此方に見え
登り尽き広がる平野シャングリラ金沙江流れ雪山の見え

マニ車幾つも回し歩き行くタルチョのはためく麓の駅へ

板張りの階段の道延々と青空に向け細く伸びおり

頂上へもう少しのゲートには我らを阻む入山禁止

山門をくぐりて石段見上げれば細りし先に大伽藍なり

金色の如来・菩薩の胸元は豊かなふくらみ女人の諸仏

細き路地細き水路に灯の光喧噪映し古城賑わう

万古楼の五階より見る街街は屋形の電飾街の灯に浮く